福島 原発事故について [その他区分]

 数日前より伝えられていたが、福島原発における警戒区域内
にて飼育されている約3500~4500頭の牛、3万とも4万ともいわ
れている豚などを、国が殺処分することを12日決定をした。


 先日読んだ、ある報道雑誌では、避難区域のある牛舎小屋の
現況を取り上げていた。
写真を見ると、小屋でうつぶせになって眠っているように見える
その牛は、すでに息絶えていた。
また鳥がついばんだのであろう、、目玉を失っていた。
その現場で写真を撮っていたカメラマンが、かろうじて生存してい
る牛から、ふいをつかれ体をなめられたそうだ。
おどろいたカメラマンが、振り返ってその牛を見ると、とても綺麗な
目をしていたそうである。
そのカメラマンは後に、「せめて牛をつないでいる綱を解いて自由
にしてやれば良かった」と後悔していた。
その記事を目にした私は、悲しくてやり場のない怒りが込みあげた。

 昨日のTVニュースでは、乳牛として飼育されている牛が処分さ
れる場面を見た。
処分当日の朝、畜産農家の方は涙ながらに、処分される牛の乳を、
いつものとおり吸いあげてあげ、体を草で拭きあげていた。
そして牛がトラックの荷台に上げられるその時、その牛は一生懸命、
抵抗をしていた。本能で自身の先がわかるのであろう。
やむなく牛を処分する畜産農家の方の心証は、いかほどのものであ
っただろうか、言葉にならない。


なぜ、なぜ、なんの落ち度もない生き物を、処分してしまうのか。
人間じゃないから、殺していいのか。

我々は、せめてこのような事にならない様にと、微力ではあるけれど、
何がしかの協力をさせて貰っているのではないか。

弱いものを救ってやることが出来ないこの国が、なにが先進国だ。




国と東京電力は、弱い立場の者の視点にたって、事に望んで欲しい。
それが無理なら、殺処分というのは永遠に、これが【最後】にしていた
だきたい。

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