フラッシュ~ジェフ・ベック [僕のロック]

 当時、肩で風を切るナイル・ロジャースとアーサー・ベイカーをプロ
デューサーに迎えた1985年の作品。
考えてみたら、ジェフが80年を通して出した作品は、80年のゼア・
アンド・バック、85年のフラッシュ、そして89年のジェフベックス
ギター・ショップの3枚だけであります。

 さて、このフラッシュは、ジェフの全作品の中において、一番評価が
低い作品ではないでしょうか。というか一番話題に上らない作品のよう
な気がします。
考えられるのは、本人も語っていますが、コマーシャルに走り過ぎた
点です。曲によっては、あまりにもメタル寄りなところがあったりして
ファンとしてはとっつきにくいところがあります。
また、一番の問題点が、いわゆるジェフ臭さが少ないところです。
しかし、このフラッシュ、その後のジェフを考えると、極めて重要な作品
であります。

 このアルバムづくりで、ジェフ本人の意向は、ディスコ、クラブシーンで
流れてもおかしくないハイテクな作品を、と考えていました。
実際、ゼア・アンド~と比較しても、ジャズ的要素はすっかり消えて、
全体的には、ポップささえ感じられます。
そういう意味では、少なくとも当初の制作方針は守られているわけです。
しかし、真に重要なことは、このフラッシュを起点に、後のギター・ショップ
~フー・エルス~ユー・ハット・イット・カミング~ジェフと、怒涛のテクニカル
路線を、花開かせたことであります。
それは、本作のヤン・ハマーとのエスケイプ、トニー・ハイマスとのユー・
ノウ・ウイ・ノウを聴けばあきらかです。
 

個人的には、初めてリアルタイムで聴いた作品であり、思い入れがあります
Jeff-Beck-Flash-384429.jpg

ファンとして嬉しかったのは、日本でフラッシュ・ツアーが行われたことです。
私はこの時、初めてジェフを観ました。
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yukky_z

こんにちは~♪
ジェフ・ベックを語らせたら「テルさんが一番」と思って
ましたが(^^)、ライヴ歴は意外と浅い方なんですね~?!
まだまだお若いから仕方ありませんけど。 自分も偉そうに
言ってますが、何を隠そう『There And Back Tour』から
なんですよ^^; しかも「初めて観た洋楽のライヴ」が
そのベックさんのライヴでしたからね~!!
by yukky_z (2010-11-13 18:08) 

テル

yukkyさん

 こんばんは。
nice有難うございます。

>何を隠そう『There And Back Tour』から
>なんですよ^^; しかも「初めて観た洋楽のライヴ」が
>そのベックさんのライヴでしたからね~!!

おおっ、初ライヴがジェフさんでしかもゼア・アンド・バック
ツアーですかぁ。羨ましい!!
あの時のライヴは伝説になってますね。とにかく音が大き
かったとか、横浜ではアンコールで弦を自ら引きちぎるとか(笑)
あの時の、ジェフはキャリアの折り返し地点の重要ライヴだったと
思います。
この時は福岡にも着てくれたんですよね。私は、当時高1でジェフ
ベックは聴いたことがなく、彼のことをフュージョンジャズギタリスト
で、自分のテリトリー外と思っていました。
あのジェフを観ることが出来なかった、無知な自分にいまだに後悔
しています。


by テル (2010-11-14 00:36) 

Julia

こんばんは。

このアルバム、懐かしいです。
ラックの"J"の欄を探せば出てきます。

何故か、Jeff Beckさまには、一度もお会いできていません。
今年のLiveも逃がしてしまい・・・
死ぬまでに、1度は・・・と思っています(汗)
by Julia (2010-11-14 23:12) 

テル

ゴーゴーさん
 
 いつもniceありがとう~。
by テル (2010-11-20 20:40) 

テル

juliaさん

 こんばんは。
おっ、juliaさんもフラッシュお持ちなんですね!
ジェフさん、是非一度観に行ってください。
ギター大魔神とあわせて、おちゃめなパフォーマンス
や人柄も楽しめますよ!
by テル (2010-11-20 20:43) 

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